絵画を飾るのはむずかしい?
絵画にまつわる仕事をしていると「絵を飾ってみたいんだけど、むずかしくて…。」というお声を耳にします。
春に行ったアートワークショップのアンケートで、参加者の方にこんな質問をしてみました。
Q1. 自宅にインテリアとして絵を飾ったことはありますか?
A. ある ... 50%
B. ない ... 50%
Q2. 「ない」とお答えの方:その理由をお聞かせください。
A.
「壁に穴をあけたくないから」... 40%
「飾り方がわからない」... 40%
「家がせまいから」... 10%
「その他(時間的余裕がないから・子どもが汚しそうだから など)」... 10%
もっとも多かったのが、「壁に穴をあけたくない」「飾り方がわからない」という理由でした。
壁に穴をあけなくても絵画は飾れる!
ご自宅が賃貸物件だったり、新築で壁を傷つけることに抵抗があったりと、壁に穴をあけたくない人は意外と多いですよね。
でも、ちょっと待ってください。
壁に穴をあけなくても、「あるもの」を使えば絵画を飾ることができるんです。
その「あるもの」とは...
■KOKUYO 「ひっつき虫」
画像引用元:価格.com
「ひっつき虫」。なんだかかわいい名前ですね。
やわらかい粘土のような感触で、色々なものの固定や掲示に便利なアイテムです。
「ねりごむ」と言えばピンとくる人もいるのではないでしょうか。
ソフト粘着材が壁と掲示物の間に「ピトッ」とひっつき、しっかりと固定してくれます。
軽量で小ぶりな絵画であれば、このひっつき虫だけで十分に飾ることができるんです。
ひっつき虫で簡単にできる絵画の飾り方
では、実際に絵画を飾ってみましょう!
今回飾るのはこちらの「ヒマワリの白昼夢」。
タテ27.3cm x ヨコ16cm x 厚さ1.9cmの木製パネルに描かれた絵画で、重さは約180gです。だいたい文庫本1冊ほどの重さですね。
①ひっつき虫をちぎって揉む
ブロックごとに切り込みが入った棒状のひっつき虫を、適量ちぎります。
目安として、長辺が30cm以下の絵画であれば6〜8ブロック分ほどで十分かと思います。
ちぎったひっつき虫は、ひっぱったりコネコネしたりしてやわらかくします。
揉むことでひっつき虫の粘着性が高まります。
②絵画の裏に貼付ける
ひっつき虫を4等分にし、絵画ウラ側の四隅に貼りつけます。
■POINT■
・角よりやや内側に貼る
・ひっつき虫は平たくせず丸めて貼る
③壁に押し付けて固定する
パネルの四隅をぐっと押さえるようにして、壁に固定します。
このとき裏側に付いている丸めたひっつき虫が、押し広げられることでしっかりと壁とパネルを接着してくれます。
またひっつき虫をやや内側に貼ることで、横からはみ出すことなくきれいに飾れます。
指紋などが気になる場合は、薄手のグローブをして絵画を固定すると良いでしょう。
③完成!
特別な道具も必要なく、数分で絵画をきれいに飾ることができました♪
ひっつき虫は文房具売り場やホームセンターで手に入るので、ぜひ気軽に試してみてくださいね。
ポスターやポストカードを飾るときにも、穴を空けずに済むので便利です。
ひっつき虫で絵を飾る時の注意点
■壁から取り外すとき
壁から絵画を取り外す時は、絵画と壁の間に指を入れてゆっくりと取り外します。
ひっつき虫が絵画や壁に付着して残った場合は、別のひっつき虫でぺたぺたと軽く叩くようにするときれいに取りやすいです。
■飾れる絵のサイズや重さ
ひっつき虫で飾ることができるのは軽い絵画のみです。
軽くて小さい紙・パネル・キャンバスなど作品に使用しましょう。
リビングアートで提供している絵画の規格サイズを目安にしますと、
・木製パネル・キャンバスサイズ:3号(長辺が30cm)未満
・重さ:約250g未満
この範囲内の絵画作品がひっつき虫を使った展示に適しています。
大きいサイズの作品を飾る場合は、まずピンや釘で絵画を壁に掛け、傾き防止の補強としてひっつき虫を使用するとよいでしょう。
■使用に適していない環境
以下の環境や素材では、ひっつき虫の粘着力が弱まる可能性があります。
<適していない環境>
・屋外
・湿度や温度が極端に高い環境
<適していない素材>
・ざらざらした面
・湿り・汚れのある面
※薄い壁紙や、使用年数が長く粘着力の劣化した壁紙の上にひっつき虫を使用すると、ひっつき虫を剥がす際に壁紙が剥がれる恐れがあります。
ひっつき虫を剥がす際は、ゆっくりと慎重に剥がしましょう。
絵画を飾るのはむずかしくない!
ひっつき虫を利用した簡単な絵画の飾り方、いががでしたでしょうか?
少しでも「絵を飾ること」のハードルが下げられたなら、良いのですが(^_^)
今後も、絵画にまつわるアイデアを色々ご紹介していきたいと思います。
ひとりでも多くの人の暮らしに、アートが増えていきますように。
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